例会報告


情報産業エルム会 11月例会の報告



11月例会
11月8日(金) 〜 11月9日(土)
  
IBM天城ホームステッドにて

11月例会は昨年に引き続き 日本IBM社の梅村氏(S45.工)、中島氏(S49.経)ならびに今回新入会     
して頂きました奥村氏(S51.工)の協力を頂きまして、IBM天城ホームステッドで一泊二日で開催致
しました。 天気も昨年以上の好天に恵まれ「セミナーも食事も温泉も富士山もよかったですね。」
との感想が漏れる思い出に残る例会となりました。

講師ならびにIBMの皆さまありがとうございました。



11月8日(金) 午後3:00より
IBM天城ホームステッド にて開催(出席者29名)

<例会内容> 

一日目(11月8日)
1.         開会あいさつ 15:15〜15:40
  IBMホームステッドの元館長でありました梅村氏から歓迎のご挨拶を頂き、続いて幹事事務局の
 久保田氏(S44.経)より2年連続でホームステッドでの例会が出来る事のお礼と、開会の挨拶があり
 ました。
2.自己紹介 15:40〜
 今回は初参加のメンバーの方も多いので、新入会員の方々ならびに今回参加された全員の方が自
己紹を行ないました。  新入会員自己紹介:
・八重島由季氏(S54.工)(株)クレスコ 営業統括部長-IBM梅村氏の紹介
・早川満氏(S58農)伊藤忠建材(株)財務部- 体育会水泳部出身
・稲葉直幹(S58.工)(株)クレオ テクニカルシステム部長-年賀状の"筆まめ" でおなじみ
・谷口義恵氏(S53.工院)(株)クレスコ 常務取締役-IBM梅村氏の紹介
3.研修会  15:40〜
■ 16:00〜17:30  ■ 講演テーマ 「やっぱり変だよ日本の営業」
       ・講師 ソフトブレーン(株)代表取締役会長 宋 文洲 氏 (H3.工)

 北大へ留学したエピソード: 中国から留学できる国にが北朝鮮もあった。
                   日本に当たってほんとに良かった。
 北大を選んだ理由:日本の大学のリストの一番上に有った。一番良い大学と思った。
               2年後にそうでは無い事が分かった。
   <やっぱり変だよ日本の営業>
 @最初に作った建設業用パッケージソフトは、最初の半年は全く売れなかった。
   清水建設に60万円で売ったのが最初で、その後の半年で5000万円売れた。
    5年間で7億円が現金でたまった。・・・ 日本ではトップ企業に売り込むべき
 A日本の営業はGNP(「義理」と「人情」と「プレゼント」):日本の営業はヘン
   売上に対する販管費は 日本・24%、米国・15%、中国・20%以下 と日本は多い。
   ・日報の長い人は殆どが売れていない人。 ・会議が長い。3時間かかって
     何も決まっていない・・
 B「見える」売れるプロセス(仕組み)をつくるのが重要
   ・自動車メーカーの新車の特徴を価格に置いたが、購入者の理由はスタイル
    → コマーシャルの変更とターゲットの変更 を行い実績をあげた。(例)
   ・営業の業務配分を円グラフにしたら営業時間は全体の15%しかなかった。(例)  
    → 日報を社員が書くのを止めて、マネージャーが作るようにした。
   ・役員の顧客訪問は、「稟議」の直前にした。
   ・・・
 ■18:00 〜 入浴、自由時間 (温泉でゆっくりしました)
 ■19:00 〜 夕食会 (シェフの料理とワインを堪能しました)
 ■21:00 〜 ロビーにて懇談(寮歌も出る楽しひと時を過ごしました)
  
二日目 (11月9日)
■ 8:30〜10:00 ■ 講演テーマ 「会計基準、監査基準の変更」− 導入の背景とそれが企業に与える影響
   ・講師 朝日監査法人 副理事長 亀岡 義一 氏(S43.経)

 <今後の会計ビッグバンの行方と課題 − 会計ビックバンの第二幕>
@企業のグローバル化の進展により、会計基準の国際的な調和が大きなテーマとなる。
A税効果会計:繰延税金資産の計上により、自己資本が増加する。
     ・日本は欠損金の繰り戻し還付・控除の適用が米国に比較して厳しいなど、税効果会計の背景
      は日米に大きな格差がある。
B金融商品会計:・企業実態を正確に伝える。損失の先送り(デリバティブ取引の巨額損失事件など)を防ぐ。
     ・有価証券などの時価評価−株価下落による自己資本減少
 <時価主義会計と連結会計の流れと影響>
C連結重視のディスクロージャー:・連結重視へ経営シフト
     ・投資家はリクスとリターンを的確に判断できる。
D減損会計:地価下落など固定資産の減損処理基準を明確にしていく
       −保有不動産の見直し、資産効率の良い経営指向が進む。
Eストックオプション:会計基準の作成を進めている(企業会計基準委員会)
     ・ストックオプションは「成功報酬」ではなく「経常的人件費」で計上すべき?
       −現金等の支出が無いのに、費用計上が必要か?
 <コーポレートガバナンスの強化> 
F日本の経営環境の変化からコーポレートガバナンスの重視により: 
     ・ガラス張りの経営 ・投資収益率向上 ・M&A推進 が進む
       −ガバナンス強化と情報開示による透明性向上が鍵
       −米サーベインズ・オクスリー法の成立:監査法人の信頼性、CEO・CFOなどの真正性を求め
         刑事罰を強化するなど(虚偽決算は20年の刑)
 <監査基準の改定とゴーイングコンサーン>
H監査基準の改訂: 不正発見姿勢の強化−不正内部通報制度など
     ・ゴーイングコンサーン − 経営破綻に繋がる可能性がある事実の開示。
     ・リスクアプローチの徹底 − 内部統制の理解、統制リスクの評価など。
 
 
■ 10:30〜12:00 ■ 講演テーマ 「勝負に勝つ精神力」〜 コーチ力と社会力 〜
   ・講師 エミネクロスメディカルセンター代表 スポーツドクター 辻 秀一 氏(S61.医)

 <パフォーマンス エンハンスメント>
@スポーツ・心 技 体 → 表現力をアップさせる → よりふさわしい結果
       勝つ事が目的だが負ける事がある → 一流選手は Good Loser ・いい負け方をする
Aふさわしい結果を得るために: 「実力」をきたえる&「セルフイメージ」をみがく
 <スポーツ選手やチームのセルフイメージという概念>
Bセルフイメージを大きくする: 大きい人の例)M.ジョーダン − チームのセルフイメージも大きくした
Cセルフイメージに影響を与えるもの:(+)に働きかければ大きく、(−) へは小さく
     1.環境−良い例・日本のW杯開催→ 日本中が関心を持つ
             ホームでのゲームはスキルではなくセルフイメージが大
     2.経験−里谷多恵 フリースローの例/ 経験で大切なものは「感情」
             セルフイメージを大きくする「感情」を「快」と言う
             反省会 → 落ち込んでは = 良い結果が出ない
     3.人−指導者・上司など:セルフイメージを大きくする力を「コーチ力」
             日本人選手は欧米のコーチにつきたがる = セルフイメ−ジを大きくしてくれる
     4.自分自身−環境・経験・人に影響されずセルフイメージを高めるメンタルタフネス
            → これが「社会力」−・社会の中で生きる力 
 <セルフイメージ拡大のために必要となる能力> 
D社会の中で生きる力 − 社会力
     1.自分軸:・「感情のコントロール」−感情は自分(意識)が作り出す
           変えられるもの = 今に努力する  
          ・「内発的動機」−「快」が人を動かす
           「快」(楽しくやる)と「不快」(一所懸命にやる)事の共存
     2.他人軸:「ミラーイメージ」の法則:他人の「快」は自分に返ってきてセルフイメージを大きく
           する。 与えるコーチ力 例)T.ウッズの最終ホール
          ・感謝する力−ありがとう 小出監督と高橋尚子選手
          ・応援する力−ライバル T.ウッズのやサッカーのサポーター
     3.時間軸:過去−変えられない→後悔 (−)のセルフイメージ
           今 −変われる  →集中 (+)   〃
           未来−わからない →不安 (−)   〃

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 ■12:00 〜 昼食 (富士山を背景に記念撮影)
 ■12:40 〜 バスにて伊東駅へ

 今回も昨年に引き続きIBM社の当会メンバーの方々が準備、運営の全てを行なってくれました。
 事務局のメンバーはおかげさまで富士山と温泉で心身を癒す事がで、心身リラックスしながらの贅沢な例会
 となりました。 来年もまた開催できますことを心から願って、蒼天の富士山を後にしました。(感謝)
 

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